赤馬衆日記2017 方丈記を読みたくなる季節

赤馬衆日記2017

ロアッソ＆カマタマーレ＆ヴォルターズLOVE♪　熊本在住熊本県民

2024/11/24 (Sun)　14:33:11

[PR]

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2013/01/11 (Fri)　14:29:57

方丈記を読みたくなる季節

◆毎年のことながら◆
選手の移籍や退団がつきもののこの時期に必ず読み返したくなる古典文学があります。

言わずもがな「方丈記」。

赤馬衆2012もまた一度解体されてまたチームとして再構築されるのは、他のチームとまったく同じこと。だから1シーズン団結して戦ったメンバーがそっくり2013を戦うということは、何年たってもまず有り得ません。

わかってはいるけれど、ビジネスライクに契約満了したり移籍退団が発表される都度、サポーターの感情として、それを受け入れ難いと思う気持ちが大きく湧き上がるのもこの時期ならでは。

少なくともロアッソサポである自分にとって、遠く13世紀に書かれた鴨長明さんのコラム(笑)が毎年自分の気持ちを代弁してくれるというのは、個人的に進歩があるのかないのか……ないんでしょうね(*_*)

ちなみに。
方丈記ってナンダ？という声はさすがないと思いますが、久しぶりに音読してみようと思うので載せておきます。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。

よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。

世の中にある人とすみかと、またかくの如し。

玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、

たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、

これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。

或はこぞ破れ（やけ）てことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。

住む人もこれにおなじ。

所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、

二三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。

あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。

知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、いづかたへか去る。

又知らず、かりのやどり、誰が爲に心を惱まし、何によりてか目をよろこばしむる。

そのあるじとすみかと、無常をあらそひ去るさま、いはゞ朝顏の露にことならず。

或は露おちて花のこれり。のこるといへども朝日に枯れぬ。

或は花はしぼみて、露なほ消えず。

消えずといへども、ゆふべを待つことなし。

およそ物の心を知れりしよりこのかた、四十あまりの春秋をおくれる間に、

世のふしぎを見ることやゝたびたびになりぬ。

【以下省略】
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

今年はとくに「大きな家」がJ1から崩れ落ちてきたイメージがあって、例年よりも尚更鴨長明さんに共感するしだいです。

前置き長すぎました。

往く人来る人日記です。

[0回]

◆往く人◆
ここでは早々に発表された退団5名以降の人について書きます。(サッカー履歴省略)

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
この度、岩丸史也選手が、V・ファーレン長崎へ完全移籍することになりましたので、お知らせいたします。

岩丸史也（いわまるふみや）選手
【ポジション】GK
【生年月日】1981年12月4日（31歳）
【出身】群馬県
【身長/体重】185cm/82kg
【サッカー歴】
前橋育英高校～ヴィッセル神戸～ジュビロ磐田～ザスパ草津～アビスパ福岡～横浜FC～ロアッソ熊本（2011年～）
【出場記録】
・2002年〔神戸〕　J1リーグ　0試合0得点　ナビスコ1試合0得点　天皇杯0試合0得点
・2003年〔神戸〕　J1リーグ　1試合0得点　ナビスコ0試合0得点　天皇杯0試合0得点
・2004年〔神戸〕　J1リーグ　6試合0得点　ナビスコ2試合0得点
・2004年〔磐田〕　J1リーグ　7試合0得点　ナビスコ0試合0得点　天皇杯3試合0得点
・2005年〔草津〕　J2リーグ 21試合0得点　天皇杯1試合0得点
・2006年〔福岡〕　J1リーグ 0試合0得点　ナビスコ1試合0得点　天皇杯0試合0得点
・2007年〔横浜FC〕J1リーグ　0試合0得点　ナビスコ1試合0得点　天皇杯0試合0得点
・2008年〔横浜FC〕J2リーグ 4試合0得点　天皇杯0試合0得点
・2009年〔横浜FC〕J2リーグ 17試合0得点　天皇杯0試合0得点
・2010年〔横浜FC〕J2リーグ 0試合0得点　天皇杯0試合0得点
・2011年〔熊本〕　J2リーグ　0試合0得点　天皇杯1試合0得点
・2012年〔熊本〕　J2リーグ　4試合0得点　天皇杯1試合0得点
※通算　J1リーグ14試合0得点、J2リーグ46試合0得点、カップ戦5試合0得点、天皇杯6試合0得点
【コメント】
2年間という短い期間でしたが、とても充実した時間を過ごす事ができました。いつでもどんな時でも熱い応援で選手に力を貸してくれたファンやサポーターの皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そして県民に元気を、子ども達に夢を、熊本に活力をという理念を持つこのクラブが、熊本になくてはならない存在になる事を心より願っています。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

直接お話しすることは少なかったけれど、昨シーズン練習場から引き上げる彼を追っかけたことがあって、その時の洒脱な会話と優しい人柄にすごく感激した覚えがあります。

月間ロアッソのコバさんとのやり取りもめちゃくちゃおもしろくて大笑いしながらも、頭の回転が早くて会話が上手い人だなあと感心して見ていました。

プレーに関しては、ミナミくんという実に大きな壁を前にしながらも日々の鍛錬を怠らずしっかり出番を待ちつづける精神力は並大抵ではない人です。逆にいえば、マルさんが後ろにいるから、サポとして安心してミナミくんを応援できていたのです。

昨年ミナミくんの怪我というアクシデントにより、熊本に来て初めてリーグ戦のゴールを守った数試合。マルさんの背中を後押ししながら真剣勝負を戦えて本当に良かったと思います。(ユウタくんごめん！)

彼の人柄があれば長崎だろうとどこだろうと、あっという間にサポーターの心を掴んで人気者になることまちがいなし。そして移籍先ではロアッソに立ちふさがる守護神となって熊本に凱旋してくれることを、心から願っています♪

2年間ありがとうございました(^^)v

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
柏レイソルから期限付き移籍をしておりました武富孝介選手の移籍期間が満了いたしましたので、お知らせいたします。
なお、武富選手は2013シーズンより、湘南ベルマーレへ期限付き移籍をすることになりました。

武富孝介（たけとみこうすけ）選手
【ポジション】MF
【生年月日】1990年9月23日（22歳）
【身長/体重】173cm/65kg
【出身】埼玉県
【サッカー歴】三室少年団～柏レイソルU-15～柏レイソルU-18～柏レイソル～ロアッソ熊本（2011～2012年/期限付き移籍）
【出場記録】
2009年〔柏〕　J1リーグ 0試合/ 0得点、カップ戦0試合/0得点
2010年〔柏〕　J2リーグ 1試合/ 1得点、天皇杯0試合/0得点
2011年〔熊本〕J2リーグ33試合/ 1得点、天皇杯1試合/0得点
2012年〔熊本〕J2リーグ37試合/14得点、天皇杯3試合/2得点

【コメント】
2年間、本当にありがとうございました。この2年間に熊本で学んだことを、これからのサッカー人生に活かしながらプレーしていきたいと思います。自分自身が良いプレーや良い結果を出す事で、皆さんに感謝の気持ちを届けられるよう頑張ります。2年間お世話になりました。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

彼が柏からレンタルで熊本に移籍することが決まった2年前。タケトミくんが所属先に残してきた挨拶は、私の頭の中に2年間ずっとありました。だから昨シーズンの成績を引っさげて熊本を去るだろうなという予感は、実はリーグ最終戦を待たずに頭のどこかにチラチラしていました。

確信したのは、これまでならシーズン報告会だったのが天皇杯名古屋戦を前に激励会となったホテル日航で最後にあの広間にいた全員で輪になってカモンロッソをやったとき。
私の隣にタケトミくんがいて、当たり障りのない会話を交わした印象ではっきりわかりました。その前日にスカパー！中継で見たJ2ベストゴールに選ばれたタケトミくんの表情と、自分の隣にいた彼の表情。

気づいた時は少しさびしかったけれど、完全に熊本の「上」を意識していたように思います。

できれば名古屋戦でゴールを決め有終の美を飾って熊本から船出させてあげたかった。密かにそういう思いで瑞穂陸上競技場で声を枯らしたつもりだったけれど、そのシーンを見ることは叶いませんでした。

試合後のコメントもそうだし、熊本で最後のＴＶ出演で語った「10年後の自分への言葉」でもそうだけど、タケトミくんが熱望している代表や欧州でプレーするための2歩目のシーズンがJ1で始まります。

湘南ベルマーレというチームは、熊本がJ2にあがってからの5年でJ2→J1→J2→J1と忙しなく上下しているチームです。それを常にJ1で戦えるチームにすることがタケちゃんの今シーズンのミッションだと、勝手に位置づけて応援するつもりです。

まずはレギュラーをもぎ取って、相手がどこだろうと有無を言わさぬプレーでゴールを決める活躍を見せてください。あなたの成長を一番間近で見てきたロアッソサポとして、大いに期待しています。

ガンバレ!!!　未来の日本代表!!!

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
この度、市村篤司選手が、横浜FCへ完全移籍することになりましたので、お知らせいたします。

市村篤司（いちむらあつし）選手
【ポジション】DF
【生年月日】1984年11月18日（28歳）
【出身】北海道
【身長/体重】177cm/72kg
【サッカー歴】バーモス恵庭～北海高校～コンサドーレ札幌～ロアッソ熊本（2005年～）
【出場記録】
・2003年〔札幌〕J2リーグ　5試合0得点、天皇杯3試合1得点
・2004年〔札幌〕J2リーグ 34試合1得点、天皇杯0試合0得点
・2005年〔熊本〕九州リーグ 10試合1得点、天皇杯1試合0得点
・2006年〔熊本〕JFL　　　32試合2得点、天皇杯3試合0得点
・2007年〔熊本〕JFL　　　31試合1得点、天皇杯1試合0得点
・2008年〔熊本〕J2リーグ 38試合1得点、天皇杯1試合0得点
・2009年〔熊本〕J2リーグ 48試合2得点、天皇杯1試合0得点
・2010年〔熊本〕J2リーグ 17試合2得点、天皇杯0試合0得点
・2011年〔熊本〕J2リーグ 35試合1得点、天皇杯1試合0得点
・2012年〔熊本〕J2リーグ 25試合1得点、天皇杯2試合0得点
※通算：J2リーグ202試合8得点、JFLリーグ63試合3得点、九州リーグ10試合1得点、天皇杯13試合1得点

【コメント】
ロッソ熊本としてクラブが創立された時から8年間、長い間大変お世話になりました。今の自分があるのも皆様のおかげだと思っています。熊本には感謝の言葉しかありません。これからは、横浜FCで新たなチャレンジをしていきたいと思います。熊本のファンやサポーターの皆さんには、直接ご挨拶をすることができず、申し訳ございません。これまで8年間、本当にありがとうございました。そしてこれからも宜しくお願いします。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

ロアッソサポの多くの人たちが思うのと同様、私もこの人にお別れを言う日がくるなんて想像もしませんでした。
ら今まで、黙っていてもロアッソの右SBには15番くんがいるものという無意識の意識で試合を見てきました。昨年は怪我で思うようにプレーできず悔しかっただろうしその分も併せて、もちろん今シーズンもKKWINGでの定位置争いをしてくれるとばかり思っていました。

8年前の新入団時、イチくんのイメージは新入団選手が居並んだロッソ熊本の新体制発表の新聞記事写真とTV映像のまんまです。どこの何という名の選手かも全然わからなかったけど異様にもしゃっとしたヘアスタイルにワイルドにまでなりきれてない髭面で。
彼が、札幌から熊本の新チームにサッカーをしにきた若者だと知ったのはずいぶん後になってからだったと思います。

最初の頃はTV中継もなく試合もあまり見に行けなかった自分にとってインパクトのある選手ではなかったんです。（ごめんねごめんね(^_^;)）

それが、ホームゲームに足繁く通うようになったら、攻撃時におもしろいように右サイドを駆け上がる15番がすごく目につくようになりました。

サッカーは集団スポーツですから、正直自分はイチくんばかりを見ていたわけじゃありません。でも、イチくんにボールが渡ると一気にスピード感が増す当時のロアッソサッカーが大好きになったのです。

2010年ホーム開幕千葉戦で渾身の同点ゴールを決めたのも、2011年水前寺でドロー寸前にATギリギリでむしり取った勝ち点3のゴールも、2012年それまで1点も取れなかったポカスタのアウェー徳島戦で歴史的な1点目のゴールを決めたのも、どれも強烈に印象に残っています。

それでも。

イチくんの移籍が決まって自分の中に一番最初に浮かんできたのは、昨年のアウェー湘南戦です。後半残り数分で交代出場してトップスピードでピッチを駆け巡り相手のボールを掻っ攫って最後のシュートを狙いに行ったあのシーンなのです。

イチくんが完全なるタイミングでシュートを打ったボールは相手GKの手に触れそのままゴールマウスのバーに跳ね返されました。万事休すのその瞬間に反対側から突っ込んできたのがキタジくんでした。
もちろん誰が決めても決勝点には違いないけれど、あれはイチくんに決めて欲しいゴールだったなあと、試合が終わってからチラホラ思わないではなかったのでした。もちろん今や何をいってもタラレバ。

今自分の気持ちを正直に書くとすれば。

可愛い子には旅をさせようじゃないの！

という手前勝手な気持ちのみ。

もちろん、旅して熊本に戻ってくることはもうないのかもしれません。彼の故郷は北海道だから、九州熊本を後にして横浜FCに在籍することになったのなら、これから向かう先は故郷だろうなと思うほうが自然です。

それでもロアッソ熊本の15番としてサポーターに残してくれた日記で述べてくれたように『熊本は第二の故郷』という言葉がとてもありがたく、心に染み入ってきて何度でも嬉し泣きしてしまうのです。

だからやっぱり。

可愛い子には旅をさせようじゃないの！

横浜FCの右サイドを我が物として、強敵となって熊本に凱旋してくれることをも祈りつつ、応援することを続けたいと思っています。

以上。送る言葉には長すぎてとりとめなくてごめんなさい。ホントはもっともっと書きたいことがありすぎるけど、今日はこのくらいにしといてあげるから。

旅に出たマルさんとイチくん、次の場所を自らの腕、じゃなく足で奪い取ってKKWING（もうすぐ『うまスタ』）に戻って来るんだよ！　タケちゃんはこっちが行くまでそこで待っててちょうだいね！

そして自分はもう一度鴨長明さんのコラムを読むことにします(^^)

VIVAroasso! Comment(0)