赤馬衆日記2017 シブヤ系遠征・東京V戦その4

赤馬衆日記2017

ロアッソ＆カマタマーレ＆ヴォルターズLOVE♪　熊本在住熊本県民

2024/05/05 (Sun)　12:04:51

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2012/07/26 (Thu)　16:32:56

シブヤ系遠征・東京V戦その4

◆前半◆
彼の動きに、スタジアム中が視線を合わせてるようなテンションで試合が始まりました。

熊本ゴール裏も最初から全力疾走という感じ。

赤馬衆として初出場のキタジくんも久しぶりにスタメン復帰したキャプテンも、いつものメンバーも、前半は「とにかく先取点を」という思いが突っ走っているかのようなプレーで、頼もしい反面やや力んでいるのかなという印象でした。

それが最後のシュート場面でなかなか決まらなかったのと、さすがの土肥くんが今日の気合の入り方が尋常じゃなかったですよね。

ところでこの試合。

真っ向勝負に来た彼がロアッソから見ると最初から最後までヒール役でした。

個人的に、こういう清々しいくらい憎たらしい相手選手がいると逆に試合が楽しくって仕方ない。

そして1失点めはCKからのヘディングシュートを難なく決められてしまった。

悔しいけどここで下向くヒマなんてありません。失点した瞬間から次のチャンスを狙うチャントに声を張り上げるのが赤馬サポの後押しなんです。

このまま前半終了。

[0回]

◆HT◆
リードされてはいるけれど、ゴール裏は負ける気なんて1mmもなく、勝つ気満々で15分を過ごしました。自信過剰とは違う、試合の充実感のようなものがゴール裏全体を覆っていたような感じです。

でも。こちらのお味はやっぱりイマイチ。惜しいなあ。

◆後半◆
両チームとも前がかりなプレーが増えてきた印象。ただ、どうしてもヴェルディの試合巧者ぶりが目につくようになり、どうしても最後には相手ボールになってしまう展開。

フィジカルなぶつかり合いも出てきて、ついに向こう側のバイタルエリア付近でロアッソの選手がぶっ倒れ(そう見えた)、次の瞬間主審の笛が鳴り響き、間髪入れずに赤札が上げられました。

傷んだのは7番カタヤマくんだったそうです。その後大丈夫だったんでしょうか(T_T)

こちらへの攻撃で彼のシュートが決まるシーンを、今日のゴール裏サポーターは本当に喉から手が出るほど渇望していました。

チャンスは何度もありました。でも決まらない。

黄色いサポさんが見たかった布陣だと思います。でも熊本サポには11人で一頭の奔馬。誰がいなくても成り立たない陣形です。

だけど最後の最後にパスミスを奪われての2失点目。

こうなると、試合をクローズに持っていく技術に憎たらしいほど長けた方の勝ちです。

時間を使い遅延行為で黄札をもらいながら、熊本ゴール裏を嘲笑うかのように落ち着き払ってボールを捌いた土肥くんのふてぶてしさ、担架に乗せられて交代という場面でも担架係を絶対に急がせなかったチームの判断。

こういう小賢しさが試合の中ではどうしても必要。ロアッソはプレーの面では昨年より進化したけれど、今回もやはり完敗には変わりありませんでした。

まだまだ身につけるべきプレーや頭の使い方、山ほどあるよね。

アウェーで試合後こんなに報道陣がくっついて来たの久しぶり(^_^;)

ドラマなら最後の最後にどんでん返しになるんでしょうが、これが現実。

でも、だから試合の現場にゴール裏に立つことがやめられないんですよね。

選手の姿が見えなくなるまで熊本側のゴール裏はチームコールを続けました。

コールしながらようやく「負けたんだ！悔しい！」という気持ちがお腹にストンと入ってきて、それをどう消化してやろうかと思いながらも、その思いとは全く別のところで今日の熊本ゴール裏は感動的な幕切れを迎えていました。

赤い熊本サポの隣りのブロックに陣取っていた黄色い柏サポさんから熊本コールが起きて、そして熊本サポも一緒にコールを繰り返して。

この瞬間、もう涙ですよ。

まったく知らない同士。どころか、2010年にはリーグ戦で戦った敵チームサポ同士。しかもあちらは百戦錬磨でJリーグサポーターの王道をいく柏レイソルサポの皆さんです。

その彼らが、カテゴリ違いとはいえ90分間の試合で他所チームの選手コールに手拍子や声を合わせてくれて、試合後には熊本コールまでして下さって。

後輩チームサポはもう嬉しいやら感動するやら。

たぶん、あちらもこちらも。それどころかJリーグの試合でこういうシーンは多分めったにないんじゃないでしょうか。

どちらからともなく「今日はありがとうございました！」「来て良かったです」「キタジや雄太をよろしく！」「柏もがんばってください！」「次は赤いの着てきますよ」……。

このとき、チームのスタッフや選手はもう誰もいなくなっていて、この光景はサポーターの皆さんだけの時間だったと思います。

この瞬間のこの空気を、私は絶対忘れないし、これを自分のサッカー観に据えてこれからもロアッソ熊本を後押しして行こうと強く思いました。

長々と書いてきた東京V戦の結末はこんなにも素晴らしい宝物をもらえたという自分への報告と、サッカーファミリーという存在の素晴らしさを絶対に忘れまいという気持ちで締めくくることにします。